プロポーションのよい家は、ぱっと見ただけでわかりますね?
家の中に入った瞬間、トータルのサイズ感からディテールまで「なんか、いい」という印象を持つこともあります。
そういった寸法を生み出すのが、建築家の個性です。

こんにちは。造居の小澤です。

それぞれの建築家が持つ寸法のセンス
建築家の先生方にはそれぞれ、好みの寸法があります。
bio house HびおハウスH)の1軒1軒を設計している建築家・半田雅俊さんと、私が勤務した設計事務所の所長を比べても、やはり若干の違いがあります。
その違いの理由を言葉で説明するのは、とても難しいのですが・・・
寸法といっても数字のような理屈だけではなく、感覚も含めた話になると思います。

見た瞬間の印象が大切です
同じ寸法で設計すれば、同じ結果になるかと言えば、そうではないのが面白いところです。
例えば同じ寸法の梁(はり)でも、空間の広さによって見え方が違います。
広いリビングの天井ではスッと細く見える梁が、狭い部屋だと太く見えます。
ですから、最終的には空間に入った瞬間の直感が、何ミリという数字よりも大事になります。

「この寸法がいい」を自分で見いだす
私は設計事務所で勤務した経験から、感覚の大切さを学びました。
設計事務所で家の図面を作成するときは、先輩方が蓄積したノウハウから「この寸法がいい」と言われるサイズで描きます。
ところが、その家の建築現場に工事監理のために行くと「思ったよりも太かった」「細かった」という感覚が出てくるんです。

設計の意図と現場で受ける感覚の違いは、ベテラン建築家の先生の仕事でも起きます。そこで先生と大工さんが打ち合わせて手直しをする過程などを見せてもらい、私も「この寸法には、そういう意味があるんだ」と分かっていきました。
そうした経験を積み重ねることで、自分なりの「この寸法がいい」という感覚を持つようになりました。
この感覚は、設計事務所に身を置いて建築家と一緒に時間を過ごさなければ、つかめなかったものです。本当に貴重な経験をさせていただいたと感謝しています。

つくる側の立場も尊重します
そうして鍛えられた寸法の感覚が、造居の家づくりに役立っています。
造居の建築現場では、私が持つ寸法のセンスを活かすようにしています。
もちろん、経験豊富な大工さんから「それだと難しいから、こうしたら?」と、別の提案をいただくこともあります。
そのようなときは、私たちにはない技術を持つ大工さんたちに敬意を表しつつ、互いの知恵を出し合って、造居の家づくりのセンスに近付けるようにしています。

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