細く長く評価される家をつくりたい

造居の家づくり

脚光を浴びることはなくても、安定して「いいな」と評価してもらえる家を目指しています。

こんにちは。造居の小澤です。
 

一歩先に評価されるもの

少し前のテレビ番組で松任谷由実さんがサカナクションのボーカル・山口一郎さんに話していました。「一歩先の5年後に評価されるものをつくったら本当のポップスター」といった内容でした。

それを観た私は「5年後、10年後に評価されるしっかりしたものをつくらなくちゃいけない」とあらためて思いました。
 

家のプロポーション

新築のときは意識しなくても、見慣れてきたころや他の家と比較したときに気づく魅力として家のプロポーションがあります。

私も設計事務所に勤務したことがありますが、設計事務所が手掛ける家は全体のバランスを重視し、高さを抑える傾向にあります。どっしりしているというか、落ち着いた印象を受ける家です。もちろん、私もその視点を大切にしています。

プロポーションの良さは建築に詳しくない方でも、他の家と比べればわかっていただけます。最近では背の高い家が昔より増えた気がしますが、そのような“のっぽ”な家より、バランスを重視してどっしり構えた家の方が、私には魅力的に見えます。

 

暮らして感じられる長所

軒の深い家は夏の直射日光が家の中に差し込まない一方、冬の日当たりを確保できます。

この軒の深さはきちんとしたセオリーに基づいて決まるものですが、図面で寸法を見ただけで喜ばれるお客様はいらっしゃいません。

お客様が深い軒の効果を「なるほど」と実感してくださるのは、家に暮らし始めてからある程度の期間が経ってからです。

また、家の見た目の美しさに関わる梁の太さや窓枠の厚みなどには、建築家の先生ごとにこだわりがあります。そのようなこだわりは、設計事務所で一緒に働いてみないとわからないところがあります。一軒一軒の個性ある家を建てていく中で、体得するものだからです。

その飽きることのない魅力をお客様が「やっぱりいいな」と感じるのは、実際に生活して家を見慣れたころでしょう。
 

■細く長く価値を認めてもらえる家

人の評価はいろいろです。評判が一気に高まって流行するのも1つの評価ですし、細く長く認められる評価もあります。

私が目指しているのは、後でじわじわと評価していただける家です。家は世代を越えて長く住み継がれるものですから、その方がよいと考えています。

華やかに注目を浴びることはなくても、長くいつまでも「いいな」と思っていただける堅実な家づくりをしていきます。