事務所の壁に「ハンガーバー」を取り付けました

家づくりノウハウ

衣類をかける「ハンガーバー」を手持ちの材料でつくり、事務所の壁に設置しました。
こんにちは。造居の小澤です。

構造は簡単!DIY初心者でもつくれます
材料として使ったのは、板状の端材と直径35mmほどの丸棒です。丸棒は階段の手すり用としても使えるものです。いずれの材料も私の家にあったものなので、材料費はかかっていません。

今回つくったハンガーバーの構造は簡単です。
まず、小さな板を組み合わせて丸棒を受ける部分をつくります。
丸棒を受ける部分には、ドリルで丸く穴を開けました。その穴に丸棒を通すためです。住宅の外壁についている物干し竿受けのようなイメージです。
続いて、丸棒を受ける部品を壁にビスで取り付け、丸棒をセットすれば完成です。
作業は簡単ですから、DIY初心者の方でも時間をかけずにできると思います。

大きなビットがなければ糸鋸でもOK
ドリルやインパクトドライバーを使い、今回のような大きめの穴をキレイに開けるためには、直径の大きな先端工具(ビット)が必要です。また、穴を開けるときにはクランプで部材を固定することをオススメします。
もし、ちょうどよい大きさのビットがなければ、細いビットで穴を開け、そこを起点に糸鋸を使って四角く切り抜いてもよいでしょう。

もちろん、ハンガーバーは既製品がたくさん売られていますので、手軽に取り付けたい方はホームセンターなどで買ってきた既製品を壁にビスで取り付けてもいいですね。

プラスターボードにビスを打つときには
今回ご紹介したような自作の家具を壁に取り付けるときや、既製品の家具を転倒防止のため壁に固定するときには、壁にビスを打つことになります。
ただ、ご自宅の室内壁にプラスターボード(石膏ボード)が使われている場合、ご注意ください。プラスターボードにはビスを支持するだけの強さがありません。そのため、プラスターボードの裏側にある下地までビスを打ち込み、固定させる必要があります。

下地探しに便利な道具
大工さんのような住宅のプロなら、下地の位置はすぐにわかります。しかし、DIYが趣味の一般の方にとって、表から見えない下地を探すことは意外と難しいものです。
そこでオススメしたいのが、磁石で下地を探す道具です。
私はシンワ測定の「メタルキャッチャー ミニ」という商品を使っています。
プラスターボードは下地に釘やビスで打ち付けて固定され、その上にクロス(壁紙)を貼るなどして仕上げられています。
そこで「メタルキャッチャー ミニ」をクロス(壁紙)の表面で動かすと、釘やビスがある部分に反応します。反応する部分を何ヶ所チェックすれば、垂直に通っている下地(間柱)や水平に渡されている下地(胴縁)の位置がわかるというわけです。

下地を探す道具には、細い針をプラスターボードに刺すタイプや、電気的なセンサーを用いたタイプもあります。

ビスの長さにもご注意
最後に、ビスの長さにもご注意ください。ビスが短すぎて下地に十分に届いていないと、家具が落下したり倒れたりする恐れがあります。
家具の重量にもよりますが、軽い家具の場合であっても下地に15mm程度はねじ込みたいところです。

つまり、クロスの厚みを1mm、プラスターボードの厚みを12.5mmとしたときに必要なビスの長さは…
【取り付けたいものの厚み + クロス1mm + プラスターボード12.5mm + 下地にねじ込む15mm】
です。少なくとも【取り付けたいものの厚み + 28.5mm】の長さのビスをご用意ください。
繰り返しになりますが、これは重量が軽い家具の場合です。重たい家具の固定には、さらに長いビスが必要です。