■何事も、大切に扱う

造居の家づくり

お隣さんの梅の花が咲き始めました。

こんにちは、小澤です。

数年前、セミナーで上甲晃さんのお話を聴く機会がありました。上甲晃さんは、松下電器産業㈱に入社し、その後松下政経塾の副塾長を歴任され、松下幸之助氏の近くにおられた方です。松下政経塾の創設当時、役員の一人だった宮城まり子さん(肢体不自由な子どもたちの施設 「ねむの木学園」の園長)が塾を訪問した際、「日本の 指導者を育てる塾で、プラスチックの食器を使っているのね。こんなことでは、この塾から大した人は出てこない気がするわ。」「ねむの木学園の子どもたちは、お茶碗ひとつ持つのもままなりません。それでも食器はすべて落としたら割れる陶器を使 っています。落としたら割れることを知っているから、落とさないようにしっかり持とうと努力します。これが教育です。」とおっしゃったそうです。

このお話を伺ったときの衝撃は、今でも忘れられません。

器を大切に出来ない人が、人を大切にできますか?仕事を大切にできますか?と自分に問われれたようで、出来ていない自分と向き合い猛省しました。

大切にする心があれば、行動、言動、決断も変わります。やさしさ、思いやり、心遣いなどは相手を大切に思うからこそ生まれるものですし、叱ることも大切に思うからこそ出来ることです。

不動産の仕事も、設計や建築の仕事も、ひとつひとつを大切に思いおこなえば、必ずお客様によいものを提供できると思います。

使い捨てが当たり前になってしまった社会ですが、宮城まり子さんが教えてくれた精神を糧に仕事に励んでいきたいと思います。