季節や時間の移り変わりを感じる窓

造居の家づくり

季節の変化や時間の移り変わりを感じられる家をつくるなら、北側に大きな窓を設けることも考えてみてください。
こんにちは。造居の小澤です。

■北からの光は明るくやわらかい
このお客さまの家は1階の北側にL型の大きな窓がついています。
北から入る太陽の光はやわらかく、一般的に持たれている印象よりもずっと明るいものです。
この家では北からも南からも光をたくさん取り込めるため、1日を通して明るい室内で過ごすことができます。

■窓に面したテーブルで朝が始まる
大きな窓に面したダイニングテーブルで朝食を囲めば、素敵な1日のスタートになりますね。
それに、これくらい大きな開口部があると、1日の中で時間の移り変わりがよくわかります。
春ごろから初秋にかけて、朝日は真東よりも北側から昇りますので、北側の窓からも朝の生き生きとした光を感じられます。
秋や冬には西日の温かさが心地よく、忙しく家事をこなしながらほんの少しの時間だけ、きれいな夕日を眺めることもできます。
1年を通して季節の変化を実感できるのも大きな窓の魅力です。

■敷地の外にある山や緑を風景として取り入れる
今回ご紹介しているL型の窓の位置は「借景」を意識しています。
借景とは、もともとは造園の技法の1つです。庭の外に見える山や樹木などの風景を庭の背景として取り入れ、庭に溶け込ませる技法です。
今回のL型窓からは近所の家に植えられた木や、さらに遠くの緑も見えるようになっていて、家の中から見える「風景」となっています。
もちろん、家を建てる土地の状況や、近隣の住宅の密集の度合いによっては、外が見えすぎることが不都合なケースもあるでしょう。
そのような場合はすりガラスを採用して光だけ取り入れ、プライバシーを守ることに重点を置いた家づくりを進めることもあります。

■北側が“閉じている”家が多いですね
今は北側に窓をほとんど設けないか、設けるとしても開閉ができない小さな窓だけという家が多いですね。
しかし、北側から光や風景を取り入れるメリットを最初から捨ててしまうのは、もったいないことです。
造居では南側以外の開口部の魅力についても、お客さまに積極的にご説明しています。
また、そのような考え方ができれば、土地探しの選択肢も広がります。何が何でも南側が開けた土地を探す必要はなく、土地の特徴を活かした設計によって納得のいく家を建てられます。
家の中への光の取り入れ方や、土地と日当たりについて関心をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。