伝統を受け継ぐ大工さん

造居の家づくり

“匠の技”を継承する大工さんが家を建てています。
こんにちは。造居の小澤です。

造居が建築工事をお願いしているのは、伝統的な技術を継承し、その技術をbio house H(びおハウスH)のような現代の家づくりに活かすことができる大工さんたちです。
今回は、そんな大工さんの1人である松村賢之さん(松村住建、一級技能士)にお話をうかがいました。

――松村さんは大工の世界に入って何年くらいですか?
20年くらいですね。最初は法多山の近くにある名倉建築(袋井市豊沢)に弟子入りしたんです。そこで見習いを7年やりました。

――現在の家づくりでは、木材を工場であらかじめ加工する「プレカット」が多いのですが、松村さんはノコギリ・ノミ・カンナで加工する伝統的な「手刻み」の技をお持ちです。名倉建築さんで手刻みの訓練を受けたのですか?
はい。名倉建築では全部が手刻みで、いろいろ教えてもらいました。でも、見習い7年じゃ修行が足りないので、その後は大工をやっている親父のところに戻って腕を磨きました。今では、親父の技術をだいぶ継承できたと思っています。

――家を建てる方から見ると、手刻みのよいところはどこでしょうか?
大工が1つひとつの材料を選んで、適材適所で組んでいくところですね。あとは、昔から受け継がれてきた知恵というか、「こう組めば強い」「これはやっちゃいかん」というポイントを大工が理解していることですね。

――松村さんが今作業しているのは、屋根の最上部に取り付ける棟木ですね。これを手刻みでつくるにはどれくらいの日数がかかりましたか?
これは半日くらいですよ。この棟木は木と木を継いでいるんですけど、継ぐ作業は慣れていれば1時間でできますね。やっぱり棟木は大工として一番の腕の見せ所です。今日はいいタイミングで来てくれましたね(笑)

大工の松村賢之さんのお話はまだ続きます。次回をお楽しみに。