子どもの様子をさりげなく知る間取り ~平屋の場合

家づくりノウハウ

お子さまに個室を与えたいけど、生活の様子がわからなくなるのは困る…というご相談をよくいただきます。
今回は、お子さまの状況や気配をさりげなく知るため、平屋の間取りで工夫できるポイントをご紹介します。

こんにちは。造居の小澤です。

用事がなくても子ども部屋の前を通る間取り
私の家を事例にご説明します。私の自宅は平屋で、上から見ると東西方向に伸びた長屋のような間取りです。間取りの特徴を1つ挙げると、主寝室やお風呂があるエリアと、LDKなどがあるエリアを結ぶ廊下の中間に子ども部屋があります。
つまり、LDKから主寝室やお風呂に移動するとき、必ず子ども部屋の前を通る間取りになっています。そのため、2人の子どもたちが進学のため家を出るまでは、子どもたちの様子をさりげなく知ることができました。

子ども2人が小さかったころは仕切りなし
自宅を建てたときには、子どもたちのための2部屋をつなげて1つのスペースにしていました。最初は、まだ2人が小さかったため、家族4人で一緒に寝ていました。ところが、成長とともに、子どもたちは自分たちの部屋で過ごすことが増えていきました。まるで親鳥のもとから離れたひな鳥たちが、自分たちの“巣箱”に入っていくようで、かわいかったですね。

戸がなくオープンな空間でした
はじめは子ども部屋に戸をつけていませんでした。ですから、子ども部屋の前を通るたびに「何かに夢中になっているな」「よく寝ているな」と様子がわかりました。もし、子ども部屋が家の端の方にあったなら、そうはいきません。子ども部屋まで足を運ぶアクションが必要になります。子どもたちも「お父さん、お母さんが見に来てるな」とわかり、気が散るかもしれません。

中学から個室にしました
子どもたちが中学に入ってから、1つの大きなスペースに仕切りを設けて2部屋に分けました。また、子どもたちが高校に入ったころには、さすがに1人になったり、友達と電話したりしたいときもあるだろうと、子ども部屋に引き戸をつけました。それでも、普段は戸が開いていることが多かったと思います。

平屋なら、家族を感じる暮らしに
2階建ての場合には、リビング階段を採用することで、自室に出入りするお子さまと顔を合わせる機会などの工夫ができます。ただ、部屋で過ごしているお子さまの様子を見たいときには、わざわざ2階まで上がる必要があります。

今回の事例でもおわかりいただけるように、平屋は家族の気配を感じながらの生活に適したつくりです。平屋の暮らしに関心をお持ちの方は、造居までお気軽にご相談ください。