どの家にも「意外と便利!」が隠れています

家づくりノウハウ

家を建てるときには、「この部屋で子どもを遊ばせよう」「休日はここでくつろごう」など、暮らしのシーンを思い浮かべながら間取りをつくりますね。
ところが面白いことに、実際に暮らしてみると、思いもよらなかった部屋や空間の使い方を発見することが珍しくありません。つまり、生活してみないとわからない便利さや魅力が隠れているのです。
こんにちは。造居の小澤です。

日向ぼっこが心地よい意外な場所とは?
どのような発見かと言うと、例えば、冬の昼過ぎに日向ぼっこをするには、2階の物干しスペースが意外といい…といったことです。
物干しスペースは本来、人間が太陽のあたたかさを感じるためにつくったわけではないのですが、家族の誰かが「ここ、あったかい!」と気づくわけです。
猫がいつの間にかあたたかい場所に陣取っているのに似ているかも? と思います。

真夏は玄関に腰掛けるのが好きです
以前にお話ししたように、私は「日本の伝統的な家のように、自然を上手に取り入れて暮らしたい」と考え、エアコンがない自宅を建てました。
エアコンがなくても年間のうちほとんどは快適なのですが、さすがに夏真っ盛りになると室内が蒸し暑くなります。
そこで私の妻が暑さを避けるために選んだのが、玄関です。上がり框に腰掛けると、入口から入る心地よい風が通り抜けていきます。日光も差し込まないので、体感温度はかなり涼しくなります。
今では私にとっても玄関が夏のお気に入りの場所になりました。この涼しさは家全体の風の通り道を考えて設計した結果なのですが、まさか玄関で涼むとは思いも寄らないことでした。

洗濯物が早く乾くのはどこ?
洗濯物が乾きやすく、干しても邪魔になりにくい場所というのも、生活するうちに見つけることがあります。
専用の物干しスペースや南向きの掃き出し窓の近くなどが適しているのは当然として、吹き抜けに面した手すりにバスタオルを掛けると乾きやすいといったコツは、暮らしの中でたまたま発見することが多いのではないでしょうか。

家のプランを作成するときに、胸を躍らせながら部屋や空間の使い方をあれこれと考えても、実際の生活でその通りにならないこともあります。年月が経てば家族構成や生活スタイルが変わるため、なおさらです。
しかし、がっかりすることはありません。
まったく予想しなかった便利な部屋の使い方や、思いがけない心地よさなどが、家にはたくさん隠されています。
ぜひ、ちょっとした工夫や気付きによって、住まいの新しい魅力を引き出してみてください。

家の中にいくつかの居場所があるといいですね

エアコンを使わず、自然のチカラで快適に生活して14年目です!

吹き抜けに洗濯物を干す5つのメリット